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嘘をつくこと

福祉介護




認知症の介助していると、帰宅願望やものとられ妄想などの周辺症状はお決まりのパターンですね

そんな時 皆さんはどういった行動をとりますか

『もうすぐ家族が迎えにきますよ』『御飯が出てきますよ』とか言ったりすることがあると思います

しかしその大半はその人にとって 『嘘』になることが多いと思います そして不穏状態に陥て行く事もしばしば・・・・

それを聞いたり見た周りの人たちは 『嘘ばかり言ってかわいそう』『認知症の人でもしっかり説明すればわかってくれる』と感じる方も多いんではないでしょうか

嘘は悪いこと?

基本的に私は悪い事だとは思っていません

よく認知症の方を 不安や不穏させるスタッフとして よくあるのが 『嘘をつきっぱなしにする』ことです

帰宅願望の人に 『もうすぐ家の人が迎えに来る』『ここの扉は私たちでは開かない』 その様な言葉を投げかけ続けることは不穏の原因の一つになります

認知症介助の基本として 『その人の思いをすぐに受け入れる』 ことが重要な事の一つと思っています

でも実際すぐに思いを叶えてあげるって難しいですよね

人もいないし 実際に帰ることもできないどうしたらいいんだと思う人もいいですよね(ー_ー)!!

難しく考える必要はない

認知症の方が『帰りたい』と言えば『わかりました気を付けて帰ってね』とまずは気持ちを受け入れてあげればいいのです

でも重要なのはここからです 多くのスタッフは帰ろうとしている人を そのまま放置していることが多いのではなないでしょうか 実際に帰り方もわからないので フロアをあてもなく歩いているのではないでしょうか

介護スタッフは 利用者に『安心・安全・役割』を提供するのも仕事のうちの一つです

帰宅しようとしている人に 適切なタイミングで 『お茶が入りましたよ』『洗濯物手伝ってくれませんか』などと声掛けおこない 意識を他の方向に向けれるような努力もしないといけません

『帰りたい』との気持ちを受け入れている状態と 受け入れていない状態では 同じ言葉を言っても本人の受け入れかたがだいぶ違ってくると感じています

どんな言葉突き刺さるのかを記録しておく

認知症の方に色んな言葉やエピソードを投げかけた時に どういった言葉に反応しているのか観察・記録していますか

特に入居して間もない時は 同じ内容の声掛けを繰り返すより 色んな言葉を投げかけて どういった言葉で笑顔になるのか どういった言葉で気分を害されるのかをしっかり観察する必要があります

言葉を投げかけながら しっかりと次つなげ 共有する意識を持っていれば その過程でついて嘘は貴重な情報となりえると思っています。

『この人はこういった言葉かけで笑顔になるんだ』

生活歴によって様々だと思いますが 見知らぬ施設で不安を感じながら生活を送るより たとえ嘘でも笑顔で過ごせるかかわりを提供してあげたいと思いませんか

最後に

不安にさせる嘘や 声掛けの言いっぱなしは絶対にダメです

言葉や内容は忘れても 嫌な感情は残ってしまいます

介護職はプロとして自分が発する言葉に責任をもって そして説明できるようにしましょう

普段の介助や会話はすべて アセスメントになりえるのですから

以上

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